奥能登のササユリ栽培を見学!

 奥能登のササユリ栽培を見学するため、「奥能登ささゆりミーティング」代表の上段光洋氏宅を訪問しました。温かく歓待して頂き一息ついた後、ササユリ栽培を見学させて頂きながら現況や栽培方法について説明を受けました。

上段光洋さんは、奥能登の林野の生態系に属する多様な植物の保護と復元に関する事業を通して自然保護思想の普及を図り、会員のノウハウを生かしてササユリ等を増殖することで里山を豊かな森林に整備しようと、2016年にNPO法人「奥能登ささゆりミーティング」を設立されました。

自宅の庭や裏山には奥能登ササユリを栽培されており、自然の土壌環境で球根を増殖されています。さらに無菌培養についても大学と連携しながら研究中ということでした。頂いた球根は大きいもので長径が約7cmもあり、掘り起こした大球根から1割ほどの鱗片を剥がして袋中培養した着球根は、弱酸性質の山林土壌中に移植すると早ければ3年目に花を咲かせるそうです。ご高齢でありながら、今も意欲的に取り組んでおられる姿が印象的でした!

自然の土壌環境で栽培されている能登産ササユリ球根(長径約7cm!)です。

嘗ては、この大きくて立派な球根を囲炉裏で焼いて食べていたそうです!

佐々江ささゆりクラブ

昭和の時代、6月になると里山にはササユリが咲き、その可憐で上品な花と甘い香りで人々の心を和ませました。近年では、山間地域の高齢・過疎化やそれに伴う里山環境の荒廃によって、ササユリの群生地が激減しています。この佐々江地域も例外ではありませんが、僅かながらも自生するササユリを復活させ郷里に活力を取り戻そうと、平成30年1月11日に「佐々江ささゆりクラブ」を設立して、当HPを同年5月4日に開設しました!

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