「希少植物種の今とこれから」意見交換会へ行ってきました!

3月10日、美山町安掛のビジターセンターで、美山での希少植物種保全の取り組みについて、意見交換会がありました。4人のパネラーがそれぞれの立場から「希少植物種保全」の取り組みについて報告され、その後、参加者からも質問・疑問や意見・提案などを双方向で交換しながら、「希少植物種保全のこれから」について議論が交わされました。

市民研究者の福本繁氏が「芦生研究林における希少植物の現状」、京都大学人間・環境学研究科助教の阪口翔太氏が「芦生研究林での域外保全プロジェクト」、京都府立植物園の平塚健一氏が「京都府立植物園での域外保全」、美山町内久保環境・史跡保存会会長の栢下壽(かやしたひさし)氏がベニバナヤマシャクヤク「希少植物種の保全と活用」について報告をされましたが、共通した課題としてシカの食害による希少植物種の絶滅危惧とその対策が議題になりました。地域に自生する希少植物種を守っていくにはどうしたらよいのか、現状では根本的な解決策は見つかっていませんが、シカの駆除や保護柵の設置などと併せて緊急避難的な処置として「域外保全」という、自生地域外で増殖・栽培管理をして遺伝的な多様性や生態系の多様性を守っていくプロジェクトが取り組まれています。

佐々江のササユリも例外ではありませんが、培養技術を活用して増殖・栽培管理しながら同地域のササユリを復活させようと頑張っています。ささゆりクラブからは5名が参加し、永井先生をはじめ中田さん・吉田さんが議論にも熱くアプローチしていました。

佐々江ささゆりクラブ

昭和の時代、6月になると里山にはササユリが咲き、その可憐で上品な花と甘い香りで人々の心を和ませました。近年では、山間地域の高齢・過疎化やそれに伴う里山環境の荒廃によって、ササユリの群生地が激減しています。この佐々江地域も例外ではありませんが、僅かながらも自生するササユリを復活させ郷里に活力を取り戻そうと、平成30年1月11日に「佐々江ささゆりクラブ」を設立して、当HPを同年5月4日に開設しました!

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